2010年02月15日

届ける 届く

お弁当の時間のことです。

私が座った席から
離れた場所に座っている
子どもたちが
こちらに手を伸ばしてくれます。

園長がお隣の席に来なかったから
せめて手だけでもと、
手を伸ばしてくれるのです。
その手にタッチしたり、
握手したりして
それに応えます。

そうして手を伸ばしてくれるとき
子どもたちは口々に
「届けるー?」と
私に聞こえるように大きな声で
呼びかけてくれます。

それは
(園長の手が)自分の手まで届く?
という意味で、
「ける」のなかに
“可能”のニュアンスが含まれているのです。

私は一つひとつ

こういうときは
「届く?」でいいんやで
といちおう直します。

でも
ほんとうは
「届ける?」のほうが
子どもたちのまごころが
こもっているような気がします。
いっしょうけんめい
手を伸ばす気持ちがここに
込められているように感じます。


「届ける?」
みんなの気持ちは
わたしの心に
じゅうぶん
届いていますよ。

そんなことを感じていて

後日談です。

数日後にそのクラスに行くと
やはりまた席の離れた子たちが
手を伸ばしながら
こんどは
ちゃんと
「届く?」と
言ってくれていました。
みんな「届く?」に
変わっていました。

よかったのですが
「届ける?」のほうが
かわいいといえばかわいいのです。

やはりちょっと残念…!?。



posted by 園長先生 at 12:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記